西極楽寺住職ブログ
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西極楽寺 故人を偲び 自分の生き方を考える場所
9月には秋のお彼岸があります。ご先祖様や先立たれた大切な方のことを思い、仏壇を綺麗に掃除したり、お墓参りなどをする方も多いと思います。お彼岸には、故人を偲ぶだけではなく、故人に見守られて生きる自分がどう生きていけば良いのかを考える機会としたいものです。
8月23日に勤めた地蔵盆には、約550人の子どもがお参りにきてくれました。お地蔵様の前でお線香をお供えして、お鈴を鳴らし、手を合わせます。お地蔵様の前には「お地蔵様とのお約束 ①善いことをします ②悪いことはしません」と書かれた紙(廃悪修善「悪を廃して善を修す」という仏教の教え)が置いてあります。その言葉を読みながら、子どもたちなりに自分の生き方を考えて、お参りを終えます。最後にお地蔵様へのお供えのお菓子を受け取って、喜んで帰っていく子どもたち。
その中である子どもがお参りしている間、後ろで待っているお母さんとお祖母ちゃん(と思われる)の会話です。「善いこととか悪いことって人それぞれ違うから難しいね。」 「ほんとうやね。」
言葉を交わした後に、私の顔をチラッとご覧になりました。私は「そのことを教えるのが大人の役目かもしれませんね。善悪の基準をどうすればいいのかを仏様に教えてもらうのが仏教ですよ。またの機会にゆっくりお参りにきてください。一緒に考えましょう」とお伝えしました。「大事なことやのに、考えたことなかったです。」と言いながら、お菓子をもらったお子さんと一緒にお帰りになりました。当日は次から次へと子どもたちが参詣にくるので、残念ながら、ゆっくりお話する時間はありません・・・。
私たち人間は、ほかの動物に比べて出来ることがたくさんあります。①自分の命を守ること②繁殖により自分たちのDNAを残すこと、の2点を中心に生きる人間以外の生き物とは違い、自分の欲望を追求するあまり、他者を傷つけてしまう、そしてそれを正当化したり誤魔化して、さらなる欲望を追求し続けるのが、人間の欠点なのです。ほかの動物はできることが少ないので、善悪の基準を学ぶ必要はありませんが、人間は学ぶ必要があります。
お釈迦様という仏様が教えてくださった善悪の基準をお寺で学び、自分の生き方に反映させて、時には反省をして軌道修正しながら生きていくことが大切ではないでしょうか。さらに先だった大切な方を偲ぶ彼岸は、見守られて生きていることを実感して、見守られている自分が喜んでいただける生き方をしているのかを特に考える期間としたいものです。
故人を偲ぶことも大切。そして見守られている自分の生き方を考えることも大切。この2つの大切なことを自分の人生を通じて精進できるよう、お手伝いをさせていただくお寺、それが西極楽寺です。
大切なことを御一緒に考えませんか?ご遠慮なくお寺にお越しください。(来寺の際には事前にご連絡をお願いします。)