西極楽寺住職ブログ
BLOG
人生には「思い通りにならない」ことがたくさんあります。思い通りに物事が進むことの方が少ないかもしれません。しかし、その少ない「思い通りになる」経験があることで、「思い通りにならない」ことを「思い通りにしよう」という欲の心が出てしまうのです。Aさんが「思い通りにしよう」と無茶をするときには、周りにいるBさんやCさんを傷つけたり苦しめたり、迷惑をかけたりしていることが多いのですが、そのことにはなかなか気づかずに自分の欲望を追求してしまうのです。
周りにいる傷つけられたり苦しめられたり、迷惑をかけられたりしたBさんやCさんにも思いがあります。だからAさんの欲望によって、自分自身の思い通りにならない状況ができて、面白くありません。Bさんも「思い通りにしたい」という気持ちが出てきますし、Cさんにも出てくるのです。こうなると人間関係はうまくいきません。うまくいかないことを相手の責任にして、自分を正当化し、自分の「思い通りにしたい」という気持ちをより強いものにしてしまうのです。
欲がなければ苦しまなくてもいいのに、お互いの欲によって苦しめあうのは、本当に愚かなことです。まずは自分の欲を出さないように意識をすることが大切です。意識をしていれば、自分が欲を出していることに気づきやすくなります。意識をしていても欲を出してしまうのですから、意識をしていなければ、とんでもない欲を出しているかもしれないのです。自分の苦悩だけでなく、他者の苦悩にも関係する自分の心にある欲望を意識して生きたいものです。また相手の欲に付き合って泥沼化する前に、少し距離をとって冷静になることも大切なことだと思います。
そんなにうまくできないからこそ、「欲があるから苦悩がある」人生を送っているのですが・・・・。