西極楽寺住職ブログ
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神戸には珍しく雪がうっすらと積もる寒い日もあった冬が終わり、待ちに待った温かい春がやってきました。お寺の東にある妙法寺川公園でも桜の木が綺麗に咲いています。寒い冬に散歩などで公園を通るたびに、桜の木を見ては、小さな小さなつぼみが育っているのを確認するのが楽しみでした。それから温かい日が増えてくると、大きく膨らんだつぼみを見ては「もうすぐだなぁ」と期待に変わりました。春に花を咲かせるために、寒い冬にもしっかりと準備をしていたのです。
私たちの人生にも冬のような時期があります。受験勉強・失恋・病気や体調不良・大切な方の死など、人生にはつらいことが起こってしまいます。その時期にも自分の生きる道を確かめながら、前を向いて進むことで、桜のつぼみが生長するように、私たちも成長して、いずれ春のような素晴らしい人生を歩むことができる。そう思ってつらい時期を乗り越えて春を待ちたいものです。
かつてサラリーマンをしていた私は「営業は事前の準備で成功するかどうかが決まる」と先輩から教えていただきました。本番に至るまでの毎日の勉強(=準備)が受験の合否に関わることも同じことです。桜の木からも学ばせていただきたいものです。
しかし、しっかりと準備をしたからといって、必ず成果が出るとは限らないのが現実です。私たちの人生において「必ず」を満たすのは2つあります。
➀『命ある者は「必ず」死ぬ』
②『阿弥陀仏の救いを信じて、毎日お念仏を唱える者は「必ず」極楽浄土へ往生できる』
私たちは「必ず」最期に死を迎えます。しかし、その死を迎えるまでの準備が大切です。私は毎日「南無阿弥陀仏」とお念仏を唱えることを大切な準備としてお勧めいたします。「どうぞ私が命終える時には極楽浄土へお迎えください。」と阿弥陀仏にお願いする心で毎日お念仏をお唱えして生きるのです。そうすれば、臨終時に阿弥陀仏がたくさんの菩薩を連れて「必ず」お迎えにきてくださり、死における身と心の苦しみをすっかり取り除いてくださるのです。そして安らかな最期を迎えたと思えば、一瞬のうちに極楽浄土に「必ず」往生させていただけるのです。極楽浄土は一切の苦しみがなく、安らぎのみの世界です。また気候は暑くも無く寒くも無い世界ですから、まるで春のような心地よい中で、安らかな境地を味わいながら仏様になるための修行を進めるのです。
そんな極楽浄土に往くためには、毎日お念仏を唱えるという準備が必要なのです。冬に準備を整えた桜が、春にはきれいな花を咲かせるように、やがては究極の安らぎの世界である極楽浄土に迎えとっていただけるよう、私たちも毎日お念仏を唱えて生き抜きたいものです。