西極楽寺住職ブログ
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私たちはそれぞれ欲望を持って生きています。自分中心の心で欲を出すので、喧嘩をしてもお互いの言い分は食い違い、相手の言い分を理解することは難しいのです。相手に対して「自分勝手な考え方だ」と思うのですが、相手もまた、自分に対して「自分勝手な考え方だ」と思っているものです。このように欲と欲とがぶつかり合って、喧嘩や争い、戦争が絶えないのです。これでは「幸」は遠のいていくばかり・・・。
それでも自分だけの「幸」、自分たちだけの「幸」を追い求めて、欲を追求してしまうことがあります。もし自分(自分たち)だけの「幸」が実現できても、他者が「不幸」になっては本当の「幸」とは言えません。自他ともに幸せになるよう考えることは、本当に大切にしたいです。
お互いの欲を少しずつ控えること、もしぶつかり合っても許しあうこと、認め合うこと。少しの心掛けでお互いの苦しみが減っていくのではないでしょうか。幸せは何もせずに待っていても来るものではありません。お互いの努力によって得られる「幸」があります。